予想外でしたが3年経過です。

明日はキイトルーダ投与日昨年6月から始まり2年間35回、明日は18回目なので丁度折り返しとなります。しかも肺ガンが確定してから3年経過し、思いがけずそれなりに普通の生活を送っています。

3年前のこのブログがスタートでした。確定診断する方法はこちらですが、この経皮肺生検を受けたあと転移の有無を調べるためPETCTとMRIで確認後に主治医から詳しい説明を受けたと記憶していますが、それ以前にほぼ確定しパニック期間が過ぎていましたので比較的落ち着いていたと思っています。しかし、振り返ると恥ずかしい話ですが全く治療をしなければどの程度の余命となるか質問し2年半程度だと思いますがと答えていただいたことは鮮明に覚えています。3年間肺ガンと付き合ってきて、この質問の恥ずかしさが分かる程度にはガンが理解出来てきたようです。最初肺ガンの疑いが出たときは小細胞癌とか非小細胞癌など色々な癌種があることなど知りませんでした。詳しい説明を受けるまでに泥縄ですがこちらのサイトで理解しようとは努力しましたが、わからないことだらけ。わかったのは、肺ガンはたちの悪いガンで経過も良くはないことだけでその当時はまさか3年後の現在こうしていることは考えもしませんでした。

私の肺ガンは扁平上皮がん、左右両肺に腫瘍がありましたが転移は認められませんでした。しかし、腫瘍は両肺でQOLの観点から手術は不能で治療方針は放射線と化学療法併用となり、最初は神戸日赤病院に入院し大きい左肺の腫瘍(約3cm)に抗がん剤療法(悪名高きシスプラチンとドセタキセル)2クールと30回の放射線照射。その後神戸低侵襲がん医療センターで右の腫瘍にサイバーナイフによる放射線の定位照射を通院で1週間うけて1次治療は終了しました。
主治医からは再発が認められるまでは追加治療は必要なく経過観察しますとの病状説明で無知な私はほぼ完治と思っていましたが、進行性肺ガンの意味を実感するまではさほど時間はかからず半年後左肺に再発が見つかりサイバーナイフで対応、その4ヶ月後には脳(小脳)に転移がみつかり小脳のため入院してサイバーナイフ治療ここで肺ガンの遠隔転移となりステージは4となりました。
この段階で、進行性肺ガンは一度発生すると胞子が飛ぶように全身に広がり条件次第で再発すると理解するようになりました。悲しいことにがん治療に関しては、患者やその家族になってみてその進歩が実感できることが多いですが個人差も大きく研究者の皆様は治療するまでその効果を計る手段を研究されているようです。

現在投与を続けているキイトルーダ(免疫チェックポイント阻害剤)、私のガンには効果が高く特に問題となるような副作用も現在のところ認められません。

キイトルーダやオプジーボの免疫チェックポイント阻害剤(標準治療で承認されているものはこの他ヤーボイのみ)が身体に優しいと言われますが、上のイラストのように全身に副作用が出る可能性があり投与を中断しても収まらないこともあるようです。私の場合は効果が高いので耐性が出るかどうか気になりますが、新しい薬のためまだ不明で、これから長期の臨床データが出るとのことです。
投与しているキイトルーダ、まだ患者からの情報は少ないので私の状態(個人差がありますのであくまで私個人状態です)は腫瘍はレントゲンでは判らなくなり腫瘍マーカーも血液検査も異常なしで今月末にCTを受けますがその結果が楽しみです。小脳に転移した腫瘍も3ヶ月ごとのMRIでは異常なく現在に至っています。
心配は、免疫チェックポイントの有害事象勿論間質性肺炎や1型糖尿病ならわかりやすいですが、ホルモンの異常などはその程度が低いと加齢によるものか副作用によるものか診察を受けるタイミングに迷いそうです。
現在はたまに湿疹が出て温度変化でえ痒みがあることもありますが、ステロイド軟膏で納まっています。

3年経過して感じることは、私はがん治療の転換点に遭遇しているようで結果として普通の生活が送れていることです。

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