肺ガン闘病記のカテゴリーでは副作用のことははずせません。
親爺の場合副作用は覚悟していたよりも軽く、吐き気と脱毛しか記憶に残っていません。
親爺の肺ガンは扁平上皮癌でステージは2Bでした。長い喫煙の影響か左右の肺に腫瘍があり、手術は出来ないので抗がん剤と放射線の併用で治療が始まりました。抗がん剤はCDDP+DTX療法(シスプラチンとドセタキセル)を2クール、当然ですが副作用はありました。投与後2週間で毛髪も含め体毛すべてが抜けてしまいましたが、3ヶ月後からはこの写真のようにすこしづつ生え出し治療前には目立った白髪が極端に少なくなり量も増えたようです。
吐き気もありました。投与後3日間は副作用を抑える点滴でごまかしましたが、飲み薬に変わると吐き気が始まりそれが収まったころには2回目の投与となっていました。1クールと2クールの間には3週間空けていますが、多分これは回復期間だと思います。しかし、2クール目最終回は5日間吐き気がおさまらず胃の中にあるもの全てを吐いてしまいました。退院後副作用かどうかはわかりませんが、約1ヶ月ほど微熱が続きましたがその後はおさまっていました。
その後、サイバーナイフで左右の肺と小脳への照射を3回うけましたが特に副作用はありませんでした。
現在は再発し免疫チェックポイント阻害剤(キイトルーダ)の投与を受けていますが、これまでのところ特に目立った副作用はありません。
肺と小脳への転移と肺の再発でステージはまた上がったと思いますが、実際に患者になってみて分かったことは治療法は驚くほど進歩し5年前なら親爺も今のような生活はなかったでしょう。
最初癌と診断されネット検索すると不安が増幅されるエントリーが多く落ち込みましたが、副作用に限らず肺がんの病状症状は私特有のものです。肺がん患者さん全てに当てはまるものではありません。あくまで参考としてお読みいただければ幸いです。