樟茶鴨 (合鴨のスモーク)

先月26日のコロナワクチンから検査やキイトルーダ投与をはさんで、先週16日にワクチン2回を終了。やっと気分も落ち着き、今日 明日と連休です。

先日冷凍庫の整理をしていて、合鴨農法で働いた合鴨を発見。合鴨農法や家鴨農法で使ったものは、生態系をみだすことがないよう必ず処理するようになっています。

この合鴨も,養父大屋のわはは牧場さんからいただいたものです。

今日は下味して、明日燻製にする予定です。お米を育てた合鴨なので、少し小ぶりで弁当のおかずに最適です。久しぶりの樟茶鴨(四川菜の名菜)なので、どんな味になるか出来上がってみるまでわかりません。

肉まんも仕込みました。

気温が高くなってきたので、仕込みにかかる時間は少し短縮されてきました。

孫のお稽古。

今日は毎月2回のお花の稽古、お爺ちゃんが孫を教室まで連れていきます。

寂しいですが、小学3年になると少しづつ孫との距離を感じるようになりました。

もっとも、そうでないとまた困った問題になりますが(笑)

7年目に入ったようです。

昨日 FaceBook にアクセスすると、通知でこんな画面が表示されました。

ちょっと見ずらいですが、2015年6月19日のエントリーで肺がんとのお付き合いの始まりです。この後、気管支内視鏡検査と経皮針生検を受けてドライバー遺伝子のない肺がん(扁平上皮がん)の確定診断を受けたあと頭部MRIとPETCTの検査で転移はない状態で7月中旬から入院治療になりました。

腫瘍は左右両肺にあり手術不能で、左のほうが大きかったのでまず化学療法(シスプラチンとドセタキセル)2クールと放射線(リニアック)の併用治療を行い 右はその後放射線治療に特化した病院でサイバーナイフによる定位照射をする予定でした。

6年前の投稿を読んでいただければ判ると思いますが、この時点ではがんについては全くなにも判っていませんでした。ただよく言われるように頭が真っ白になった記憶はなく、ヘビースモーカーだったのでとうとう来たかと思いました。

がんは半分不治の病であり、治療の抗がん剤も副作用が強く苦しいものとの情報は入っていました。なにも判らないの中それなりに情報を漁ってみましたが、全てのがんに効くとか苦痛のない優しい治療を勧めるクリニックの宣伝が真っ先に表示されました。これを見て思ったのはこれが本当ならがんで苦しむ人はいない筈でそうではない以上これらの宣伝は信じられず、検索していて国立がん研究センターがん情報サービスを見つけこの情報をベースに理解しようとしました。とは言っても、自覚症状はなくまだ治療も始めていなかったのでどこか他人事のような感覚でした。

治療が始まると、抗がん剤で吐き気と脱毛の副作用は現れましたが事前に想像していたほどのことはありませんでした。抗がん剤投与 毎回木曜日で朝10:00頃から夜の10:00頃までの長時間でした。投与後日曜日まではステロイドの点滴で吐き気を抑えていますが、効果がなくなる月曜日の昼から水曜日の朝くらいまで吐き気がありました。8月下旬には主治医から治療は予定通り進んでいるので、今回の治療はこれで終了しまた怪しい気配が出たら対応しましょうと説明をうけましたがその真意を理解するのは6か月後のことです。

9月初めには左腫瘍の治療は終了し、別の病院で右の腫瘍の治療を開始 こちらはサイバーナイフの通院治療で10日ほどで終了。以降、月に一度の経過観察と6ヵ月に一のPETCTになりました。

翌年2月 PETCT で左はいに再発が見つかり呼吸器内科と放射線科の主治医2人との相談でサイバーナイフで治療。この時になって呼吸器内科の主治医が言っていた意味とがんという病の実態を実感しました。

同じ年の8月 またもや PETCT で小脳の転移がみつかり、まだ小さかったのでサイバーナイフで治療しました。

この段階でステージは4、私のがんは6ヵ月程度のスパンで進むように思えていました。ただ、この段階で化学療法(殺細胞抗がん剤)はファーストラインの2クールだけです。

翌2017年4月、左はいに再発が見つかり主治医からそろそろ化学療法をする時期ですとの説明がありました。ドライバー遺伝子はないので分子標的薬は除外ですが、経皮針生検でキープしていた細胞はPDL1の発現があり免疫チェックポイント阻害薬か殺細胞抗がん剤の選択となりました。さすがに少し経験を重ねてきて薬はどんなものでも使ってみるまで効果は不明で、今回は免疫チェックポイント阻害薬を使用することを選びました。そうなると、オプジーボとキイトルーダのどちらかで投与間隔が3週間(現在は6週間も可)で時間も30分に惹かれてキイトルーダを選びました。3回目の投与後 CT で効果判定をすると腫瘍はほとんど消滅状態で、副作用もほとんでない状態でした。投与の際の説明では2年間35回を目標とされていましたがこれは臨床試験のデザインの基ずくもので、2年近くなって主治医から副作用がなく効果が劇的でもうしばらく継続してみませんかと提案があり今月(2021年6月)までの4年間継続してがんの兆候がすべてなくなる「完全奏効[完全寛解](CR:complete response)」(必ずしも治癒ではない)でキイトルーダを卒業しました。